
オペナースとして十分経験を積んだし、そろそろ他の仕事に転職してみたいけど
オペ室しか経験がないし…
どんな仕事ができるのかな?

えい
オペ室経験はとっても強みになりますよ!病棟経験もある現役オペナースの私が考える、オペナースにオススメの進路をご紹介します♪
こんにちは♪
手術室看護師のえいです。
手術室看護師にとって
誰もが1度は悩むのが
次の転職先だと思います。
手術室の業務はかなり専門的で特殊な環境です。
同じ病院内だとしても
別の部署に異動することはもはや転職です。
私は病棟で4年、手術室に7年勤務して
手術室から病棟に異動した方や
ずっと手術室でやってきて
初めて病棟へ異動した方の
その後を見守ってきました。
この記事では
・オペ室から転職するなら何科が良いか
・オペナースが病院で働く以外に良い転職先
・やめた方が良いかもしれない転職先
を詳しく解説します。
きっと読んだ後には、
転職する勇気が出ると(いいなと)思います♪
なぜ転職に悩むのか
まずはこちら
理由は2つあると考えます。
①新卒から手術室に配属されて、オペ室でしか働いたことがない
これは1番不安なパターンです。
オペナースの看護の特徴は
・患者さんと話す時間が圧倒的に少ないことと
・患者さんの身体的ケアをほぼしないことです。
逆に病棟の業務は、科にもよりますが
この2点がほとんどだと思います。
例えば食事介助やトイレ介助は
オペ室では絶対にしません。
ど新人でもない看護師に
食事やトイレ介助のやり方から
教えてくれる病棟は少ないかと思います。
(もちろんリスクのある患者さんの場合は違いますが)
でも実習以来やってないぞ…
というオペナースは多く
私の働く手術室では新卒からいるほぼ全員が
病棟異動に対して不安を抱いていました。
②1度オペ室に配属されると異動になりにくい
手術室業務は専門性が高いがゆえに
大きい病院であるほど
入れ替わりが少ないことが多いです。
オペ室において何でも知ってるベテランほど
心強い存在はいません。
ですがそんなベテランになってしまうと
オペ室の業務に慣れきっているので
病棟での働き方に慣れるまでのハードルが
高くなってしまいます。
夜勤の回数や、残業時間も違いますし
手術を担当している間は
その患者さんに集中できますが
病棟では分刻みで
何人もの患者さんに対応するため
身体や頭の使い方が違います。
業務内容もそうですが
働き方 がガラッと変わるのは不安ですよね。
病棟経験があったとしても
手術室経験が長くなればなるほど
他に出たくないという声もよく聞きました。
(ちなみに私もこれです)
実際はどうなのか?
実際私が思ったのは
手術室経験はかなり強みになる。
です。ざっくりですみません。
病棟経験のない元オペナースだったけど
病棟に異動してすぐに馴染み
とっても活躍して
あっという間に病棟になくてはならない存在になった
という方をたくさん知っています。
転職や異動を恐れることはありません。
どんな異動・転職先が良いのか
とは言え、どこでもやっていけるのか?
と言われると
そういうわけではないのが正直な感想です。
看護師11年目の私が考える
オペナースにオススメの転職先と、
そうでなさそうな転職先をご紹介します。
手術室経験を活かせる転職先 4選
まずは手術室経験を活かせる転職先です。
外科系病棟全般
いわゆるオペ出しをする外科系病棟は
1番向いていると思います。
術中の知識があるので、
術前処置や、術後の観察点
ケアのポイントが掴みやすい。
患者さんへの声掛けも的確にでき
手術に関する質問に何でも答えられる。
回診の介助など
清潔操作が求められる場面もこなせる。
というとっても大きな強みがあります。
その他のケアや処置
記録のしかたを覚えてしまえば
すぐに仕事に慣れることができます。
そして患者さんにとっても
手術室経験のある看護師さん が近くにいると
とっても心強そうだなと
外科で働いている時に思いました。
あと、「普段病棟で寡黙なあの先生は
オペが始まると豹変するんだよ。」
など病棟ナースとの会話のネタもあるので
輪に入りやすいという安心材料もあり
オペ室経験を大いに活かせると思います。
カテ室・内視鏡室
私は少しだけカテ室で働いた経験もあるのですが
カテ室はたくさんの滅菌材料を
清潔に開けたり
医師に渡すという業務があります。
オペナースなら清潔操作はお手のものですから
そんな経験を十分に発揮できます。
内視鏡室は経験はないのですが
内視鏡カメラを取り扱うという共通点があるので
転職先として良いかもと思いました。
どこまで看護師が扱うかは
オペ室と違うかもしれませんが
知識や技術を活かせる場面はあると思います。
そして2か所とも
患者さんをお出迎えして
処置が終わったら病棟へ送り出す
というところがオペ室と同じです。
働き方が似ているところでも
転職のハードルが低そうですよね。
実際、カテ室や内視鏡室に異動したオペナースで
活躍している方を何人か知っています。
救命センター
これは例外もあるかもしれませんが
高度救命救急センターなどをもつ
かなり大きい病院では
救命センターで手術をすることがあります。
そんな時にはオペ室経験がかなり活かされます。
そして救命センターも
入院するところではないので
救急車を受け入れて、処置をし
入院先の病棟へ送り出す。
というところがオペ室に近いと言えます。
実際に救命センターに
何度かヘルプに行って感じたのですが
緊迫した状況や、急いで処置の準備をする
という雰囲気もオペ室と少し似ていました。
(オペ室の方がその頻度は少ないですが)
そして救急の先生に、
救命センターに異動しないかと
言われたこともあるので
オペ室経験者が求められることも
あるのだと思います。
美容外科クリニック
病院以外だと
まず挙げられるのは美容クリニックです。
しかも美容整形手術
美容形成手術をしているクリニックだと
かなり経験を活かせると思います。
本当に少しだけ
美容整形のオペをするクリニックで
働いたことがあるのですが
オペの介助や機材の滅菌業務が基本だったので
とてもスムーズに仕事ができました。
手術室経験者を優遇している求人も
よく見かけます。
ただ美容クリニックは
夜勤ありのところもあるので
夜勤なしで転職希望の方はお気をつけください。

手術室経験を活かせない転職先
残念ながら活かせなさそうな転職先もご紹介。
内科系病棟全般
私は内科系病棟で働いたことはないのですが
外科病棟で働いていた際に
空室状況などの関係で
内科の患者さんを受け持った経験は何度もあります。
内科病棟のことを知っているわけではないので
偉そうなことは言えませんが
オペ室での経験が活かせそうな場面は
かなり少なかったように思います。
身体的介助や
コミュニケーションが好きな方は良いと思います。
入退院センター
入退院センターとは
患者様が入退院に関することを
相談する部署です。
病院によって看護師の業務の範囲は様々ですが
主には、入院病棟を決めたり
入院に関するオリエンテーションをしたり
退院後のことを
患者さんやそのご家族と相談したり
病棟ナースとカンファレンスをしたりします。
ここでの業務は、
病棟経験がないとイメージできないことが多く
なかなか難しいかなと思います。
がん相談支援センター
こちらの部署はがん患者様の
相談に応じる部署です。
手術内容に関する相談もあるかもしれませんが
ピンポイントなことだけではなく
治療法や社会的サポートなど
幅広い知識が必要になります。
訪問看護
私の家族に訪問看護師がおり
業務内容には詳しい方ですが
こちらもオペ室経験が活きる場面は少なく
オペ室経験しかないとなるとさらに難しそうです。
点滴や吸引、胃瘻の管理等の処置に加えて
清潔ケアなどを患者様のご自宅で行いますので
病棟で一通り経験していなければ
自宅で、そして自分1人で
と言うのはハードルが高いです。
もしオペ室経験しかないのであれば
病棟で1年でも経験を積めば
違ってくるとは思います。
まとめ
看護師歴11年のえいが考える
オペ室経験を活かせる転職先はこちらです。
- 外科系病棟
- カテ室・内視鏡室
- 救命センター
- 美容整形・美容形成クリニック
そしてオペ室経験を活かせなさそうな転職先がこちらです。
- 内科系病棟
- 入退院センター
- がん相談支援センター
- 訪問看護
さいごに
オペ室からの転職は
とても勇気のいる決断だと思います。
全く違う分野で
1から勉強するのもまた充実しますし
せっかくなら
オペ室での経験を活かして転職するのも楽しいと思います。
微力ですが
この記事がオペナースの皆様の
転職のお力になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました♪
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